北海道には、有名観光地の写真やガイドブックだけでは決して推し量れない「圧倒的な絶景」が存在します。
私が初めて北海道の地に足を踏み入れたのは、今から約45年前のこと。そのとき約18ヶ月間という時間を北海道で過ごし、果てしない大地と地平線、見果てぬ水平線に心を奪われました。それから何度も北海道を旅し、新たな絶景にも巡り会うことができました。
45年前の旅には、いまのようにキレイなスマホ写真もSNSもありません。手元に写真は残っていませんが、45年という長い月日が流れても、なお脳裏に鮮明に焼き付いて離れない景色があります。
この記事では、「45年前の記憶に刻まれた絶景」と、「近年の旅で改めて見つけた絶景」を合わせて10個、厳選してご紹介します。時代が変わっても決して色あせない、北海道の本物の景色を感じていただけたら嬉しいです。
北海道観光が初めての方は、こちらの記事も参考にして下さい。
▶ 初めての北海道観光どこ行く?失敗しないエリア選びをランキングで紹介【2泊3日実体験】
- 北海道は一度見ただけで心に残る絶景の宝庫
- 北海道で一生忘れない絶景10選
- 北海道の絶景を選ぶときに大切にしたこと
- 落石岬(根室市)|地の果てに立つような太平洋の断崖絶壁
- 美幌峠(美幌町・弟子屈町)|屈斜路湖を一望する天下の絶景
- ウトロの夕日(斜里町)|オホーツク海を真っ赤に染める静かな黄昏
- 雄冬(増毛町・石狩市)|かつて船でしか行けなかった陸の孤島
- 襟裳岬(えりも町)|ただただ強風にされされる本当に何もない岬
- 利尻富士(利尻島)|船酔いも吹き飛ぶ最北で見た利尻山の島
- 桃岩展望台(礼文町)|最北で見つけた日本と思えない秘境
- 神威岬(積丹町)|やっとこの目で見えた積丹ブルーの海
- 地球岬(室蘭市)|北海道と思えない青く穏やかな海と360°の絶景
- 雲海の摩周湖(弟子屈町)|唯一何度も見たくて通った絶景
- 北海道の絶景を訪れるなら、季節はいつがいい?
- 絶景を見るために知っておきたい北海道の注意点
- 45年以上北海道への旅を続けている理由
- 一生忘れない北海道の絶景を見つけに行こう!
- まとめ
北海道は一度見ただけで心に残る絶景の宝庫
北海道には、写真や映像で見るだけでは、その本当の魅力が伝わらない景色があります。
広大な大地の向こうに沈んでいく夕日。断崖の先から見渡す、どこまでも続く海。季節によってまったく違う表情を見せる山々。
私が北海道を訪れるようになって45年。これまで道内のさまざまな場所を旅してきましたが、今でもふと思い出す景色があります。
それは、必ずしも「北海道を代表する有名観光地」ばかりではありません。
そのときの天候、時間、季節、そしてそこへたどり着くまでの道のり。そうしたものが重なった瞬間にしか出会えない景色が、北海道にはあります。
今回は、そんな長い年月の中で、今でも鮮明に記憶に残っている「一生忘れない絶景」を10か所選びました。
北海道で一生忘れない絶景10選
私が選んだ、一生忘れない北海道の絶景10選はこちら
- 落石岬(根室市)
- 美幌峠(美幌町・弟子屈町)
- ウトロの夕日(斜里町)
- 雄冬(増毛町・石狩市)
- 襟裳岬(えりも町)
- 利尻富士(利尻島)
- 桃岩展望台(礼文町)
- 神威岬(積丹町)
- 地球岬(室蘭市)
- 雲海の摩周湖(弟子屈町)
所在場所の市町村名が複数あるのは、またがる場所にある絶景です。
北海道の絶景を選ぶときに大切にしたこと
今回紹介する10か所は、単純に「有名だから」「写真がきれいだから」という理由だけで選んだものではありません。
45年間北海道を旅してきた中で、実際にその場所に立ったときの感動が、今でも記憶に残っている場所を選びました。
なかには、初めて訪れたときには「本当にここまで来る価値があるのだろうか」と思った場所もあります。
しかし、いざ目の前に景色が広がると、それまでの長い移動や苦労など忘れてしまうほどの感動がありました。
また、同じ場所でも訪れる季節や時間、天候によって見える景色は大きく変わります。
だからこそ、今回の10選では「誰が見ても一番きれいな場所」という基準ではなく、自分の目で見て、何年経っても忘れられない思い出の場所を選びました。
次の章から北海道の絶景を詳しくお伝えします。
落石岬(根室市)|地の果てに立つような太平洋の断崖絶壁

落石岬
- 最寄り駅:根室本線・落石駅
- 距離:約5km
見晴らしのいい平坦な道を、灯台目指して歩いた先に、突如として現れる落石岬。太平洋の荒波が打ち寄せるだけの断崖絶壁です。「日本にこんな景色があるんだ」と思った唯一の場所です。ひとりでポツネンとただ打ち寄せる波だけを見ていました。ホントに「北海道の最果てまで来た」と、一生忘れられない場所になりました。
最近のツアーを探しても、ここ落石岬が組み込まれたツアーは見つかりません。観光地化されていないのかもしれません。
灯台以外何も無い場所です。
美幌峠(美幌町・弟子屈町)|屈斜路湖を一望する天下の絶景

美幌峠
- 最寄り駅:石北本線・美幌駅
- 距離:約25km
- 最寄り駅:釧網本線・摩周駅
- 距離:約27km
美幌峠の頂上に立ち、眼下に広がる屈斜路湖を見下ろした瞬間の「北海道の広大さ」に対する感動は言葉になりませんでした。視界を遮るものが一切なく、地平線まで続く緑と巨大なカルデラ湖。「自分は今、とてつもなく広い大地に立っているんだ」と心底実感した場所です。
足の無い私は、旅先で知り合った青年の車で連れて行ってもらいました。ホントに懐かしい思い出です。
何時間見ていても飽きない場所です。
ウトロの夕日(斜里町)|オホーツク海を真っ赤に染める静かな黄昏

ウトロ
- 最寄り駅:繊毛本線・斜里駅
- 距離:約35km
16ヶ月の滞在の中で、さまざまな場所で夕日を見ましたが、ウトロで見たオホーツク海の夕日は別格でした。
写真に写っている三角岩に登って、空と海がゆっくりと濃いオレンジ色から暗闇に溶け込んで夕日が沈むまで、ズーと待っていました。波の音だけを聞きながらただじっと日没を眺めていたあの時間は、懐かしい思い出です。
ウトロで夕日を見た後、最北の宗谷岬に向かって出発しました。
国鉄だった当時の北海道は、縦横無尽に鉄道網が張り巡らされていました。車の無い私にとってはいい時代です。
雄冬(増毛町・石狩市)|かつて船でしか行けなかった陸の孤島

雄冬
- 最寄り駅:函館本線・深川駅
- 距離:約72km
- 札幌駅からバスが便利
人づてに聞いて、行ってみようと思ったのが、ここ雄冬(おふゆ)です。
当時は陸の孤島と呼ばれている場所でした。増毛から船に乗って、雄冬まで移動します。海が荒れると、晴れるまで戻ってこられない場所でした。
それだけ滅多に訪れる人も居ない場所です。
泊まった宿は、だだっ広い一間の2階に、皆で布団を並べて雑魚寝する形式の宿でした。でもその日の宿泊客は私たった一人。だだっ広い2階の空間の隅っこに布団を1つだけ敷いて眠ったことを、今でもありありと覚えています。
ホントに寂しい場所です。
襟裳岬(えりも町)|ただただ強風にされされる本当に何もない岬

襟裳岬
- 最寄り駅:日高本線・鵡川駅
- 距離:約130km
- 苫小牧駅からバスで約3時間50分
- 最寄り駅:根室本線・帯広駅
- 距離:約115km
- 帯広駅からバスで約3時間
最北で宗谷岬を見た後、稚内から夜行に乗って次に向かったのは、真逆にある襟裳岬です。
45年前、風に煽られながら襟裳岬の先端に立ったときの情景は、今でも強烈に覚えています。
吉田拓郎の歌に「襟裳の春は何もない春です」という一節で有名でした。何も無いところってどんなとこ、と興味を持って移動しました。実際に足を運んで知ったのは、尖った岬と海だけの場所。「何もない」というより、人間を寄せ付けない圧倒的な大自然の厳しさと雄大さがある場所だと知りました。
思い出しました、あるのは目に見えない吹き荒れる強風だけです。襟裳岬は風が強すぎて、木々が膝くらいまでしか伸びない岬でした。あの時肌で感じた激しい風の音と孤独感は、45年経った今も心の中で鳴り続けています。
利尻富士(利尻島)|船酔いも吹き飛ぶ最北で見た利尻山の島

利尻山(利尻富士)
- 最寄り駅:宗谷本線・稚内駅
- フェリーで約52km
3度目の道北旅で、やっと念願の利尻島に渡ることができました。道北の日本海は大時化でした。利尻島に近づくと、突然海も静かになり空も晴れてきました。目の前に姿を現した、雄大にそびえ立つ利尻富士の美しさは、思わず息をのむほどでした。
山頂にかかる雲と、真っ青な日本海のコントラスト。島だからこそ味わえる特別な達成感と、どこから眺めても絵になる美しいシルエットは必見です。
桃岩展望台(礼文町)|最北で見つけた日本と思えない秘境

桃岩展望台岬
- 最寄り駅:宗谷本線・稚内駅
- 距離:フェリーで約60km
利尻島に続いて渡ったのが日本最北の離島・礼文島。礼文島にある桃岩展望台ルート。可憐な高山植物が咲き誇るハイキングコースを歩きながら、突然目の前に巨大な山が出現します。桃岩って言うから、小さな岩をイメージしていた私はビックリ。ホントに山です。
島を吹き抜ける風を感じながら桃岩まで登るこのコースは、北海道の自然の優しさと厳しさを同時に味わえる最高のトレッキングスポットです。
道北観光を予定されているなら、こちらの記事も参考にして下さい。
▶ 道北観光2泊3日モデルコース|利尻・礼文・稚内・サロベツを巡るツアー体験
神威岬(積丹町)|やっとこの目で見えた積丹ブルーの海

神威岬
- 最寄り駅:函館本線・余市駅
- 距離:約42km
広大な大地、北海道は四方を海に囲まれています。当然ながら北海道各地には、「○○岬」と呼ばれる人気の観光スポットが沢山あります。
岬巡りの大好きな私が、次に訪れたのが神威岬です。積丹半島の先端にある岬です。尾根沿いに続く「チャレンカの道」を風に煽られながら進んだ先にあります。
そこに広がっていたのは、言葉通りの鮮やかな「積丹ブルー」の海でした。透明度の高い青い海と、奇岩が織りなすダイナミックな景観は、最近の旅の中で最も感動した景色のひとつです。
地球岬(室蘭市)|北海道と思えない青く穏やかな海と360°の絶景

地球岬
- 最寄り駅:室蘭本線・母恋駅
- 距離:約2km
100メートル以上の断崖絶壁の上に立つ地球岬の展望台からは、180度以上広がる太平洋の大パノラマが見渡せます。「地球が丸い」ということを視覚的に実感できるほど果てしない水平線。近年訪れた場所の中でも、そのスケール感と開放感はトップクラスの迫力でした。
地球岬が絶景と呼ばれるのは、目の前の海だけではありません。100mの断崖絶壁なので、内陸側もぐるーっと360°見渡せる所以です。
ホントに絶景です。
道央観光を予定されているなら、こちらの記事も参考にして下さい。
▶ 道央観光2泊3日モデルコース|小樽・積丹・登別・室蘭を巡るツアーの満足度
雲海の摩周湖(弟子屈町)|唯一何度も見たくて通った絶景

雲海の摩周湖
- 最寄り駅:釧網本線・摩周駅
- 距離:約10km
世界一透明度の高い湖として有名なのが、摩周湖。
おそらくそれ以上に皆さんが知っているのは「霧の摩周湖」ではないでしょうか。実は「霧の摩周湖」だと、摩周湖は見えません。せっかく行ったのに、肝心の摩周湖が見えなかったという方も多いと思います。
晴れた摩周湖も、もちろん絶景です。
それ以上に私が、心を奪われたのは雲海の摩周湖でした。湖にたまった雲が、尾根の低い場所から流れ出ていく様が、目の前でダイナミックに展開されます。滅多に見ることができない絶景です。
北海道で18ヶ月過ごしたのが、ここ弟子屈町です。雲海の摩周湖が見たくて、ここで暮らしていたと言っても過言で無いくらいの絶景です。何十回、何百回足を運んだか分かりません。
私にとって北海道で一番の思い出の絶景は、ここ摩周湖です。あの時に全身で感じた神秘的な冷気と静けさは、45年経った今も私の中で生き続けています。
道東観光を予定されているなら、こちらの記事も参考にして下さい。
▶ 道東・富良野観光2泊3日モデルコース|層雲峡も巡るツアー体験記
北海道の絶景を訪れるなら、季節はいつがいい?
北海道の絶景は、訪れる季節によって驚くほど表情が変わります。
春には雪解けと新緑、夏には青い空と海、秋には紅葉、そして冬には一面の雪景色。
同じ場所を何度訪れても、前回とまったく同じ景色に出会えるとは限りません。
特に北海道では、季節だけでなく、朝と夕方、晴天と曇天、風の強さなどによっても景色が大きく変わります。
今回紹介する10か所についても、それぞれ「この季節に訪れてほしい」という時期があります。
ただし、絶景を見るために大切なのは、必ずしも天気予報どおりの完璧な晴天だけではありません。
霧に包まれた摩周湖や、夕日に染まるオホーツク海など、少し条件が変わることで、思いがけない美しい景色に出会うこともあります。
北海道では「また次に来よう」と思えるくらいの気持ちで、天候も含めて旅を楽しむことをおすすめします。
絶景を見るために知っておきたい北海道の注意点
北海道の絶景を巡る旅では、ひとつだけ覚えておいてほしいことがあります。
それは、北海道は想像している以上に、ホントに広いということです。
地図で見ると近く感じる場所でも、実際にはかなりの距離が離れていることがあります。
また、岬や海岸沿いの展望地では強風や濃霧に見舞われることもあります。季節によっては道路状況が大きく変わる場所もあるため、出発前には天候や交通状況を確認しておきたいところです。
そして、絶景スポットでは「景色に夢中になりすぎない」ことも大切です。
断崖や海岸、山道などでは、写真を撮るために無理に先へ進んだり、立入禁止区域へ入ったりしないようにしましょう。
昨今は熊出没のニュースもよく聞きます。
北海道の絶景は、そこへ行くこと自体も旅の一部です。
時間に余裕を持って、安全第一で訪れるからこそ、その景色を心から楽しむことができます。
45年以上北海道への旅を続けている理由
45年間、北海道を旅してきて感じるのは、北海道の魅力は一度見ただけでは分からないということです。
初めて訪れたときには気づかなかった景色が、何年か後にもう一度訪れると、まったく違って見えることがあります。
若い頃には何とも思わなかった道が、今になって「あのとき見た景色はすごかった」と思い出されることもあります。
そして、絶景として記憶に残っているのは、景色そのものだけではありません。
その場所へ向かって走った道、途中で立ち寄った場所、その日の天気、風の強さ、そしてそのとき自分が何を感じていたのか。
そうした旅の記憶と景色が一緒になって、何十年経っても消えない思い出になっているのだと思います。
だから私は、北海道へ行くたびに「まだ見たことのない景色があるのではないか」と思ってしまいます。
45年間通ってきても、まだ見つけていない景色がある。
それこそが、私が北海道に何度も足を運びたくなる理由なのかもしれません。
一生忘れない北海道の絶景を見つけに行こう!
いつも使っているサイトや貯めたいポイントに合わせて、北海道の絶景を見つける旅に出かけてみて下さい。
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まとめ
一生忘れない北海道の絶景をご紹介しました。
今の北海道は、車が無いと移動しづらい場所です。
車の運転が苦手な私は、もっぱら旅行会社のツアーを利用しています。
これから北海道にお出かけされるあなたにとって、当記事の絶景スポットが、まだ見ぬ場所であれば、参考になるかもしれません。お役に立てれば嬉しいです。
北海道観光が初めての方は、こちらの記事も参考にして下さい。
▶ 初めての北海道観光どこ行く?失敗しないエリア選びをランキングで紹介【2泊3日実体験】
日本の絶景40選を、こちらにまとめています。参考にして下さい。
▶ 日本の絶景40選|実際に公共交通機関&ツアーで巡った感動スポット